HSP(ハイリーセンシティブパーソン)とは人一倍繊細な人という意味です。
繊細で敏感な気質を持つため、他の人に比べて「苦手だなぁ」と思うことが沢山あるのではないでしょうか?
周りの人は気にならないようなことでも、敏感に感じ取ってしまうので
気にしすぎだよ
神経質すぎじゃない?
など理解されずらいこともしばしば…。
今回はHSPの苦手なことをHSPの私自身がまとめてみました。
もしかして自分はHSPなのかも?と思う方はいくつ当てはまりますか?
自分の苦手がわかれば避けることができますよね。まずはHSPとして何が苦手に感じてしまうのかを一つ一つ見ていきましょう。
HSPの苦手なこと
HSPは一体どんなことが苦手に感じるのでしょうか?私自身の体験談や、関わらせていただいているHSPさんの「苦手」をまとめました!
大きな音、強い光
HSPは大きな音、強い光は大の苦手です。工事中の音、店内のBGMが大きい、大声を出す人など大きい音が気になります。
強い光も、なぜか自分から浴びる日光は平気なのに、視界の片隅にチカチカとした光が気になったり、カメラのフラッシュ、蛍光灯が苦手という方もいます。
大きな音と強い光は私も大の苦手です。気が散るといいますか、どうしても気になってしまい、他の事に集中できなくなってしまいます。それも一度気になりだすと止まらないです(笑)
映画館などでも、びっくり演出は飛び上がるほど苦手です。心臓バクバクしてしまい、しばらく魂が抜けてしまうほど苦手です。
強い光も苦手で、まぶしさが苦手です。蛍光灯の真っ白で強い光など特に気になります。暖色の柔らかな光のほうが落ち着きます。
外からの刺激を敏感に感じてしまうHSPならではの苦手なのではないでしょうか?「蛍光灯苦手なんだよね~」なんて人にはいったことがありませんし、理解してもらえるか微妙ですよね。
HSPは大きな音、強い光は苦手です。
マルチタスク
一度にたくさんの事をこなすのが苦手です。
マルチタスクとは同時に複数の事を作業することで、物事を深く考えて慎重に行動するHSPは一度にたくさんの事をこなそうとすると頭がパンクしちゃいます。
一つ一つやれば出来るけど、一度に全部やろうとするとなかなかうまくいかないと言った経験はありませんか?
上司から作業を一気に頼まれて、何から始めたらいいのか混乱してしまう事ってありませんか?
私は、同時にやらなきゃいけない事が2つ3つあるともう大変です(笑)あれもこれもそれもと頭の中が爆発寸前になります。なんとかこなすけど、夜はぐったりしてなにもやる気が起きないです。
仕事もたくさんの事をこなす仕事より、一つの事に集中できる仕事のほうが向いてるなと自分では感じます。黙々と集中できることが大好きです。
一つのことでもたくさんの情報を取り入れ、慎重に行動するHSPはマルチタスクが苦手です。
他人の怒り
自分が怒られるのが苦手、他人が怒られているのを見るのも苦手です。
怒りをぶつけられるのが本当に苦手です。HSPは強い感情に敏感で、人より100倍感情を受け取ってしまうと言っても過言ではないかもしれません!
子どもの頃の怒られた経験が今でも引っかかりトラウマ…。
自分が怒られているわけではないけど、誰かが怒っているところに出くわすと心臓がドキドキソワソワ…。
HSPあるあると言ってもいいくらい、他人の怒りが苦手という方はたくさんいます。
私もその一人で、怒鳴り声や怒っている顔などを目の前にすると、もう何とかご機嫌を取ろうと必死になります。その場にいるのも嫌です。自分の心がすり減っていくのを感じてしまいます。
不機嫌な態度なんかも苦手です、私の主人が不機嫌でムスッっとしてると、「私がなにかしたんじゃないか…」と不安になっていました。
今でこそほおっておけますが(笑)怒りや、不機嫌に敏感に反応してしまうのはいまだにあります。
他人の感情に敏感なHSPは怒りを浴びるのも見るのもがとっても苦手です。
他人の感情に敏感なHSPは結婚に悩む方もたくさんいます。ずっと一緒にいたいと思えるパートナーはどんな人なんでしょうか?よかったらこちらもご覧ください。
痛ましいニュース、暴力的なシーン
まるで自分のことにように感じてしまい辛くなってしまう。
朝のニュースを見ていたら、痛ましい報道、「もし自分だったら」「どうしてこんなことに」感情移入してしまい朝からどんよりしてしまう。
フィクションだってわかっていても暴力的なシーンやグロテスクな表現をみると気分が悪くなってしまう。
私は朝のニュースは極力見ないようにしています。どうしても悲しい報道に心が引きずられてしまい一日憂鬱になってしまうからです。
人が殴り合ったり、剣で切ったりといった映像も苦手です。フィクションだとわかっていても痛そうで見ていると心がギュっとします。
HSPは映像や感情から受け取るものがとっても多いです。感情移入してしまい、自分のことではないのに悲しくなったり、苦しくなったりしてしまいます。
ポジティブな面も受け取りやすい長所でもあるんですが、ニュースや暴力的なシーンなど、ネガティブな感情も受け取りすぎてしまうので苦手な方が多いです。
人ごみ
HSPはたくさんの情報があふれる人ごみが苦手です。
人ごみは苦手ですか?と聞かれたら大体の人が「はい」と答えると思います。その中でもHSPの人ごみ苦手レベルは、けた違いと言ってもいいと私は思います!
私の場合ですが、電車やバスなんかに乗る時は、目的地のたどり着く前に疲れ切ってしまいます。すべての五感が勝手に情報を取り込んで、勝手に体が疲れていく感じがします。
出来ることなら避けて通りたいですし、人ごみに慣れることも残念ながらないです(泣)
HSPはたくさんの情報があふれる人ごみは苦手な場合が多いです。それもけた違いに苦手です。
環境の変化
環境の変化についていけず、心が疲れてしまいます。
新しい職場、新しい学校、新しい住まいなど、環境の変化がHSPはとっても苦手です。
一度にいろいろなことが変わってしまうと、自分の居場所を確立するのにとても時間がかかります。
私は中学一年生の時に、環境の変化についていくことができずに、不登校を経験しました。
自分でも理由もはっきりしないまま「とにかく体が学校に行くことを拒絶している」状態だったんですが、今思うと環境の変化に戸惑ってしまったんだとおもいます。
人生の中で新しい環境に慣れなければいけない場面はいくつもあると思いますが、最初はしんどい思いをされてきた方が多くいるのではないでしょうか?
HSPは環境の変化についていくのに時間がかかる為、苦手な方が多いです。
雑談
相手の気持ちを読み取れてしまうからこそ、他愛ない会話が苦手と思う方が多くいます。
会話が苦手という訳ではなく、「他愛ない雑談」が苦手です。
相手がどう思うだろうか、これを言ったら失礼かな?
など、HSPは一度深く考えてから言葉にする傾向にあるので、言葉に詰まってしまうんですよね。
親しい友人との会話なら、とっても盛り上がるんですが、職場での他愛ない雑談とかは私もとっても苦手でした。
相手に質問ばかりして、相手の方にしゃべってもらって、私は聞き役に回ると言う作戦で、他愛ない雑談は乗り切っていました。
正直一人でいるほうがよっぽど気楽です。職場のお昼などできることなら一人で食べられたらどんなに楽かと思っていました。
HSPは相手の気持ちに敏感で、深く考えてから言葉にするため、雑談が苦手です。
とは言え人付き合いを全くしない、なんてことはほぼ不可能ですよね。少しでも人と関わる時に疲れない方法を私なりにまとめました。
治そうと努力しすぎていませんか?
そもそもHSPは病気ではないので、治らないんです。
人より苦手なことも多く、HSPの方は自分に劣等感を抱いてしまいがちです。
「もっと、頑張らないと」「みんなできているのに」
なんて悲しい気持ちを抱えて、無理していませんか?
私も苦手を克服しようと、わざと新しい環境に飛び込んだり、人がたくさんいるところをあえて選んだりして自分なりに克服しようと努力しました。
でも結局打ちのめされて、しっぽ巻いて逃げ帰ってきてしまいました。そのたびに自分の劣等感は強くなって余計に辛かったです。
HSPって言う気質は治すことはできないんだと私は思います。
苦手ならガンガン避けちゃってください!だって苦手なんですもん!
無理して努力して心も体もボロボロになっちゃったら辛いですもん。
治るもんじゃないなら無理して治そうとしなくていいと思います。
どうしても避けて通れない事だけ、ちょこっと対策します。大きい音が苦手は人は耳栓をしてみるとか!
自分の苦手を無理に克服しようとしない!だった治るもんじゃないんですもん!
まとめ
- 大きな音・強い光
- マルチタスク
- 「怒り」
- 痛ましいニュース暴力的なシーン
- 人ごみ
- 環境の変化
- 他愛ない会話
無理に克服しようとする必要はない!
私は、環境の変化は特に苦手で、大人になった今でも新しいことへの恐怖は人一倍あると思います。
HSPと言う気質と向き合いながら、うまく付き合っていけると、もっと楽に生きられるのかなぁって日々試行錯誤してながら過ごしています。
この中にみなさんの苦手はいくつありましたか?無理に克服しようとせず、出来るだけ回避して避けて通れないこはちょびっと対策!ですよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。